なた豆の生産集中時期と機械の導入

日立ソリューションズは米マイクロソフトのソフトウエアシリーズ「ダイナミクス」の導入支援事業を中心に海外展開を進めている。現地拠点の設立やM&A(合併・買収)などにより拡大させている。今後について、秋山恵穂専務執行役員に聞いた。(松沢紗枝) ―海外事業の現状をお聞かせください。 「北米、欧州を中心にダイナミクスの統合業務パッケージ(ERP)と顧客情報管理(CRM)の導入支援を行っている。ターゲットにしているのはグローバル展開する中堅企業。ダイナミクスと当社のノウハウを組み合わせて提供することが他社との差別化ポイントだ。自社のソフトウエアと組み合わせて顧客のニーズに応えられるように、より独自性のある導入支援をしている」 ―ERPとCRMどちらに注力しますか。 「CRMだ。ERPは一度導入してしまうと更新までの期間が長い。CRMは事業にダイレクトな効果を与えるため、提案もしやすい。米国で買収した企業はCRMを専門にした導入支援をしており、今後の更なる伸びが期待できる」 ―現地法人の設置や現地企業の買収で事業拡大しています。 「言語や文化が違えば、ビジネススタイルも各国それぞれだ。だからこそ、現地は現地で展開するというのが方針。2013年からは統括拠点を米国に設置した。グローバル展開する同事業の実質的な本社として機能している。事業戦略の策定などすべて米国の現地法人が判断する。また米MSとの連携もしやすい。日本の本社はあくまでも支援するというスタンス」 ―注力していく国・地域は。 「まずは日本を含めたアジア地域。グローバル企業という観点から日本は見逃せない市場だ。これまでダイナミクスの導入支援事業はほとんど対応できていなかった。東南アジアにも近い将来、拠点を設置したい。あとは中近東。トルコでマーケティング活動を始めたところ。日立グループ内の連携で展開していく可能性もある」 ―ダイナミクスの導入支援事業以外での海外展開の可能性は。 「15年度までに海外売上比率を現在の約5%から15%にすることが目標。この達成にはダイナミクスの導入支援事業だけでは限界がある。既存ソフトの海外展開を模索している。情報漏えい対策ソフトは北米で提供を始めた。米国中心に開発することも検討する。従来は国内企業の利用が前提だったが、最初からグローバルでの利用を想定した開発が必要になると感じている」荷主と荷物を運ぶドライバーをマッチングするウェブサイト「軽town」。荷主側はドライバーの確保が容易になり、ドライバー側は受注が安定すると好評だ。サイトを仕掛けたCBcloud(横浜市泉区、松本隆一社長、050・3486・1313)は、登録ドライバーの確保と利便性の向上に力を入れている。  クラウドコンピューティングを利用したシステム構築会社として2012年に創業した。軽貨物クラウドソーシング(不特定多数者への業務委託)事業に参入したのは14年2月。軽townを開設し、企業に属していない個人ドライバーと食品会社などの荷主をネットで結びつけた。 具体的には荷主の配送依頼を受け付け、ドライバーに配布したタブレット端末(携帯型情報端末)に情報を配信し、最適な人員をマッチングする。全地球測位システム(GPS)でドライバーの位置を把握しており、運行状況はサーバーに随時蓄積される。ドライバーは効率的に仕事を受注でき、荷主はドライバーを探す手間を省ける。現在、10人強のドライバーが登録している。 サービスのきっかけは「運送会社を経営していた義父のアイデア」(松本社長)。義父の運送会社はアイスクリームなどの冷凍・冷蔵の軽貨物運送や冷凍車の配車などを手がけており、個人ドライバーも抱えていた。冷凍貨物は季節変動が大きく「運転手がいても仕事がない、仕事があっても運転手がいない」(同)ことが多い。そこで、義父が温めていたサイトの構想を基に得意のITを生かしてサービス化にこぎ着けた。 ドライバーの人材育成にも取り組む。定期的にドライバーを集めて、失敗談などの情報を共有。佐藤俊彦統括部長は「冷凍食品の取り扱いは難しい。丁寧な荷扱いを徹底している」と強調する。実際、荷主の評判は「フットワークが軽く、対応も細かい」と上々だ。ドライバーも「運行記録をファクスする必要がなくなり楽になった」と支持する。 今後はシステム改善に取り組み、受発注の仕組みを一段と効率化する。ドライバー数も20人近くまで増やす方針だ。パイオラックスは中国で工業用ファスナーなどの自動車部品の生産を拡大する。2014―16年度に約30億円を投じ、生産能力を13年度と比べ約8割引き上げる。既存の2工場で品目ごとに集中生産する体制を整備し、生産性も高める。日本や海外自動車メーカーへの現地供給体制を強化するほか、生産量の約3割を占める北米や東南アジア向け輸出も拡大。16年度に中国事業の売上高を同83%増の128億円に引き上げる。 中国では東莞市の工場で樹脂製締結部品や精密バネ、金属部品などを製造する。1月に近隣工場をリース契約で確保し、倉庫を含む生産スペースを約1・5倍に拡張。金属部品や組み立て設備を中心に生産能力を増強する。武漢市では樹脂製部品を集中生産する工場を13年5月に稼働し、これまで東莞工場で生産していた一部樹脂部品の移管を始めた。 武漢工場では今後も生産能力を増強し、東莞工場と連携して品目ごとに集中生産する体制を整備。拡大する日本、米国、韓国、中国の各車メーカーの現地生産に対応する。 一方、米国や東南アジアでは金属部品の需要が拡大。同部品を中心に輸出する東莞工場では樹脂製部品の移管で空いたスペースを活用するなど能力増強を推進し、集中生産による効率化で中国事業の収益基盤を強化する。 パイオラックスは14―16年度の中期経営計画で16年度の売上高を13年度比18・8%増の650億円とする目標を掲げる。海外設備投資は3年間で約150億円を計画し、うち97%をアジア、北米、中国に投じる。3地域をバランス良く成長させることで、16年度の海外売上高比率を同13ポイント増の61%に引き上げる。

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