なた豆歯磨き粉の顧客と事業の関係

横河電機は制御事業だけの会社ではない。売上高の8割は制御事業だが、もう一つの顔、計測機器事業がある。1915年に電気計器で創業し、計測機器事業は祖業だが、近年は半導体テスターなど不採算事業が響き赤字が続いた。12年度に半導体テスターから完全撤退するなど構造改革を進め、13年度は06年度以来の黒字となった。 【いざ反転攻勢】 「原点回帰し、強みのある製品を伸ばす」―。計測機器事業を担う横河メータ&インスツルメンツ社長の金子洋は競争力のある2製品を軸にした戦略を取る。創業時から続ける電力計は高精度電力計市場で世界シェア1位だ。光通信向け光スペクトラムアナライザーは世界有数のシェアだ。 電力計は電気自動車(EV)などでも使われ、顧客が広がっている。光通信向けは世界中で光ファイバー網整備が見込める。両製品とも海外でより成長の余地が大きい。金子は「国内で大きくなるのは難しい。海外売上高比率を高める」と方向性を説く。 課題は海外での認知度向上だ。国内では横河の計測器の存在感は大きいが「海外ではブランド力がまだまだ」(金子)だ。そこで製品の価値を世界に伝えるためのブランド戦略を始めた。 【正確・誠実さ】 キーワードとなる単語が「プレシジョン」だ。会社と製品の特徴を「正確さと誠実さ」と位置付け、近い意味を持つ単語を選んだ。展示会や営業現場で同単語を軸にしたビジョンを前面に打ち出す。なた豆製品の性能だけでなく会社の精神まで伝えることを目指す。金子は「われわれがどういう会社であるかわかりやすく伝えることが必要」と狙いを説明する。 海外でのブランド戦略は制御事業に先例がある。03年ごろに打ち出した「ビジランス」だ。英語で「寝ずの番」「見張り」を意味する単語をブランドに据えた。顧客の要望に誠実に取り組む点を強調し、海外拠点を鼓舞したことが、海外売上高の拡大につながった。 計測機器事業は反転攻勢に入ったが、主戦場となる海外での拡大策はこれからだ。ブランド戦略は海外戦略の土台となる部分だ。制御事業のように成功できるかが問われる。【金沢】渋谷工業はファイバーレーザー加工機「サイラスSPF2305=写真」を発売した。レーザーヘッドをボールネジ駆動とし、従来主流のリニア駆動式に比べて低価格の機種を投入し、ファイバーレーザー加工機の拡販につなげる。価格は4100万円(消費税抜き)。 レーザー発振器の出力は400ワットで、加工範囲は500ミリメートル四方。レーザーヘッドの位置決め精度は10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。リニア駆動式に比べて位置決め精度は劣るが、価格は30%程度安い。 最小切断幅は40マイクロメートルで、厚さ3ミリメートル以下の薄板金属を高精度に加工する。モーター部品や医療器具、電子部品などの微細加工向けや、二酸化炭素(CO2)レーザーでは加工が難しい銅やアルミニウムなどの非鉄金属加工向けで売り込む。 エーディーシー(東京都中央区、稲葉勇社長、03・6272・4433)は3日、計測電源「直流電圧・電流源/モニタ6240B=写真」を発売したと発表した。半導体の電気特性試験や電子機器用コネクターの接触抵抗の測定に対応する。50マイクロ秒(マイクロは100万分の1)で電圧をかけて半導体の発熱を抑制。発熱による誤差を減らし、高精度に電気特性を測定できる。価格は31万円(消費税抜き)。電子部品メーカー向けに生産ラインでの検査用途などで採用を提案し、初年度300台の販売を目指す。 同電源は異なる金属同士の接触で発生した熱による測定誤差をキャンセルする機能を内蔵し、最小で抵抗値0・25マイクロオームまで測定できる。電源の本体サイズは幅212ミリ×奥行き400ミリ×高さ88ミリメートル。 半導体の小型化に伴って高精度の試験には半導体自身が発熱しない測定手法が求められている。またコネクターやワイヤハーネスなどは電流のロスを減らすため、抵抗値を小さくすることが求められているが、異種金属が接触すると発熱するため、測定誤差の原因となっていた。これらの課題を解消した。 片倉工業は完全閉鎖型植物工場によるハナビラタケの試験生産を始めた。2014年中に生産体制を確立し、今後、機能性野菜の製造販売などアグリビジネスに乗り出す考え。ハナビラタケは免疫力を高めるベータグルカンが多く含まれる野菜で、一定の価格を維持して流通できると判断した。世界文化遺産への登録が予定されている富岡製糸場を一時所有するなど繊維を祖業とする同社はヘルスケアや介護福祉、環境関連といった新規事業の創出に力を入れており、アグリビジネスもその一環。 おもに自動車部品などを製造する加須工場(埼玉県加須市)の敷地内において検討を進めている。完全閉鎖型植物工場で生産することで、機械制御によって、内部の環境を自由に設定でき、夏場に限らず生産が可能になる。 完全閉鎖型植物工場での農作物の生産は、設備投資や水・光熱費、人件費がコストの多くを占める。一方、ハナビラタケが属するキノコ類の栽培は、技術さえ確立できれば手間がかからず、人件費の抑制が期待できる。キノコ類は光合成をしないためライトの量を少なくできるなど、省エネルギー化にもつながる。 ハナビラタケは針葉樹林に自生するキノコで、免疫力を高めるベータグルカンが豊富に含まれる。コリコリとした歯触りや癖の少ない味と香り、鮮度が長持ちするといった特徴がある。 ただ、生育環境が限られるため、野生の状態で見つけるのは難しいとされる。消費者の食に対する安心・安全や健康意識への高まりを背景に、ハナビラタケの人工栽培に乗り出す。 繊維業界では、日清紡ホールディングスが徳島事業所(徳島市)や藤枝事業所(静岡県藤枝市)の遊休地を活用してイチゴ栽培をするなど、新規事業として植物工場に取り組むケースが出ている。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ